1月期MGP結果発表!!

新春に輝く16人の新たな才能!! 今月は、前代未聞の佳作3本・奨励賞13本

佳作 賞金30万円GET!!

ライバル
ライバル

外ノ(19)50P

新人漫画家青春譚。マンガ専門学校を舞台に、漫画家を目指す若者二人の苦悩と希望が、せつなく、時に痛々しく超リアルな物語として描かれている。友人が新人賞を先に受賞したシーンでの、主人公の妬み、置いて行かれてしまう喪失感、努力していない自分への苛立ちなど、作者自身の本音や思いも込められているのかと思うほど! 特に「ライバルに勝つためだけの漫画を描くな!」は、心に刺さる決め台詞! 構成も良い。読後感良好の秀作です。

7 キャラクター 7
ストーリー 6 構図・コマ割り 5
独創性 5 合計 30

この作品は公式アプリ『マガポケ』で読めます

quarter
quarter

西井 聡太郎(18)45P

日常感と緊張感、相反する2つの感情を同時に伝えられる巧みな演出が光りました! 飛行機が墜落する絶望的な場面から始まりながら、キャラクターが非常に前向きで力強く、掛け合いも見事。飽きさせない展開も良かったです。デッサンやアクションも描けており、良い表情もたくさんありましたが、一方で線の強弱が薄く読みづらい画面も目立ちました。全体的に絵にムラがある点が惜しかったです。18歳とは思えぬ完成度。次回作も楽しみです!

6 キャラクター 8
ストーリー 4 構図・コマ割り 5
独創性 7 合計 30

この作品は公式アプリ『マガポケ』で読めます

恋路は意地でも這っていけ
恋路は意地でも這っていけ

モトナリ(25)46P

幽霊である主人公“テケテケ”は、失った自分の下半身を捜しながら、人を驚かすことで鬱憤を晴らしていた。しかしある日、むしろ興味を示し一緒に下半身捜しを手伝ってくれる少年と出会う。暗く重くなってしまいかねない内容の物語を、小気味のいいコメディで巧みに読ませる良作。絵柄の好感度も高く、最後にはドラマもある。しいて言えば“変人”と呼ばれる少年の方の事情やドラマにも踏み込んでキャラの関係性を作れるとベスト。

7 キャラクター 5
ストーリー 6 構図・コマ割り 6
独創性 5 合計 29

この作品は公式アプリ『マガポケ』で読めます

奨励賞 賞金5万円GET!!

ズハル
ズハル

鷲見九号(20)50P

星獣のキャラデザ、不気味すぎて非常に良い。特に3体目の星獣は見ためのインパクトが強烈! ズハルを見守るギルのやさしさが効いているので、ラストのアクションに思わず感情移入してしまう。クールなタッチもすばらしい!

5 キャラクター 4
ストーリー 4 構図・コマ割り 4
独創性 5 合計 22
九十九ノセンチメント
九十九ノセンチメント

石井 青(19)40P

まっすぐで勢いがあり、王道の雰囲気を感じさせますが、姉のヒーロー性は理由やドラマ性ばかりが先行していて物足りない。なぜ弟を守れず悔やんでいながら不良娘になったのか…いいキャラクター像をしっかり考えてみてほしい。

6 キャラクター 3
ストーリー 5 構図・コマ割り 7
独創性 3 合計 24
人面龍召喚
人面龍召喚

舞塚 理史(23)45P

少年誌らしい絵柄は魅力的。主人公と相棒のヘビをともにクールに描きながらも、キャラ絵のかわいらしさで温かみのある作品として仕上がっている。途中の推理劇や仮面の秘密も悪くはないが少々説明不足。もう少しページが欲しかった。

5 キャラクター 5
ストーリー 4 構図・コマ割り 3
独創性 4 合計 21
I am Wolf
I am Wolf

宮本和馬(20)44P

先を読ませない演出に加え、人物を深く掘り下げていて非常に読み応えのある作品。コマ割りや構図も上手かったが絵はまだまだ粗削り。能力やアクション描写は物足りないのでスピード感や勢いなどを意識して!

2 キャラクター 6
ストーリー 5 構図・コマ割り 5
独創性 6 合計 24
悪夢の彼女
悪夢の彼女

折間 たいち(23)49P

ストーリー展開の仕方が王道で、とにかく読みやすい。セリフの分量バランスが良く、ヒキとアップの使い方がうまいからだ。今後の課題としては絵柄だろう。かわいいのだが、幼児誌に掲載されているような絵なので、もう少し少年誌よりにしたい。

3 キャラクター 4
ストーリー 5 構図・コマ割り 6
独創性 4 合計 22
今日 何食べる?
今日 何食べる?

万梨 あきら(24)34P

互いが購入した食べ物の値を言い当てる“ファインドアウトゲーム”で兄弟喧嘩の決着をつける。説明に紙幅を費やしたにしてはゲームが盛り上がらなかったが、そこで終わらずしっかりとドラマで締めたところは高評価。

4 キャラクター 3
ストーリー 5 構図・コマ割り 4
独創性 6 合計 22
The Warrior of Crysral
The Warrior of Crysral

さささまきき(17)52P

体が結晶化する奇病に侵された村。感染防止のためと粛清されたその村唯一の生き残りである主人公は復讐を誓う。テーマ性の濃い良作だが、ページ数に対して壮大さが過ぎ、ダイジェスト感が強く出てしまったのが残念だった。

3 キャラクター 4
ストーリー 6 構図・コマ割り 5
独創性 5 合計 23
不思議博物館改造計画
不思議博物館改造計画

東出 将至(25)45P

珍品を集める博物館を立て直すファンタジー漫画。とにかく世界観が独創的だ。キャラクターも生き生きしており、それぞれの設定がストーリー展開の中でしっかり活かされているのが素晴らしい。画力が上がればより高みを目指せるはず!

3 キャラクター 5
ストーリー 5 構図・コマ割り 4
独創性 6 合計 23
OVER COME!!
OVER COME!!

ワタリトウ(21)40P

主人公が一度は諦めた音楽の道を、新たなバンド仲間とともに再び歩みだす、フレッシュな青春漫画。全編通してスッキリとした絵柄で、清潔感があり好印象だった。欲を言えば、絵柄、設定、ストーリー展開に個性が欲しい。

5 キャラクター 4
ストーリー 4 構図・コマ割り 4
独創性 4 合計 21
ラボラブ!
ラボラブ!

石山ハル(21)54P

人物の表情、特に女性キャラはとてもかわいく描けています。反面、画面が全体的に近く全体の構図や繫がりが見えづらい。一つの流れが長く、ページ数が多すぎる印象を受けました。テンポ良く読ませる工夫を心がけて。

7 キャラクター 5
ストーリー 2 構図・コマ割り 3
独創性 3 合計 20
春日部さんはお世話したい
春日部さんはお世話したい

堀井 零(30)28P

他人に頼らず生きたい主人公と、「人を駄目にするのが好き」というほどにお世話がしたいヒロイン。絵柄はかわいらしく期待感が持てるが、絶妙に羨ましい展開や関係性が作れない設定になってしまった。もうひとひねり。

7 キャラクター 4
ストーリー 2 構図・コマ割り 4
独創性 3 合計 20
寄生者
寄生者

上野 博(18)49P

寄生虫の擬人化漫画だが、ただの擬人化にとどまらず、きちんとストーリーが構成されていて、独特な世界観を築き上げている秀作。画力はまだまだだが、とにかくオリジナリティの強い作風とキャラの愛らしさが素晴らしい。

3 キャラクター 6
ストーリー 5 構図・コマ割り 4
独創性 6 合計 24
草源郷
草源郷

稲田 アヤメ(26)50P

丁寧な絵柄とシンプルな構成、ザ・ファンタジーな世界観など、いろいろ好感触。ラスボスの「植獣」のアイデア自体はアリだが、もっとおどろおどろしさがあってもよかったような。次作は、展開、キャラにもっと意外性がほしい。

5 キャラクター 4
ストーリー 4 構図・コマ割り 5
独創性 3 合計 21