入選1本、佳作5本を含む総勢17名が雑誌とWEBで掲載決定!! 特別奨励賞は11本!! 奨励賞は8本!! 受賞者のすべてをここに発表!!
入選 賞金100万円GET!!

Your Graduation
春場ねぎ先生コメント
見事にやられました。序盤の何気ないシーンも読み返すとより味わい深く感じられます。大きな物語の一部のドラマだけど、その設定がこの単話の中で邪魔になっておらずうまく調整されていました。全ては読者を意識した見せ方ができているという点に尽きると思います。登場人物の今後を読み手に想像される読み切りが描けるのも強いですね。
編集部コメント
孤島の学校に女子高生1人と青年教師1人……ラブコメ感のある序盤から一転、島の秘密が明らかにされていく中盤の転換点が斬新でおもしろい! ブラジャーのホックがはずれるシーンや、教師への淡い恋慕、「卒業」という言葉が持つ意味など何気ないラブコメネタがすべて伏線となり残酷な運命へとひっくり返る手法に驚き、そして感服! 対宇宙型生物兵器として「卒業試験」に挑む終盤の戦闘シーンは、ヒロインのせつない感情と新しい世界への覚悟が表現されていて、読み応えがプラスされています。もっと続きが読みたいと思わせるスケール感も素晴らしい!!
佳作 賞金50万円GET!!

お仕事ですよ、晴明さん。
春場ねぎ先生コメント
ホラーギャグドラマのバランスが心地いい配分でした。軽いテンポの中にもドキッとさせる描写を入れてくれることで一貫して高いテンションのまま読み進められます。ここからさらに恐ろしく楽しく感動する漫画にするためには、読みやすさを意識した演出の強化が求められるでしょう。
編集部コメント
いくらでも恐ろしく描ける話を、キャラ同士のコミカルなやり取りや、姉妹間のドラマを入れたことで、明るい読み味に仕上げているのがすごい。冒頭の幽霊登場シーンや、姉が幽霊となった理由を説明するシーンなど、要所での演出力も際立っていました。あとはもう少し除霊方法に工夫が欲しかったのと、背景を丁寧に描けていれば、なお良かったです。

GAS MASK
春場ねぎ先生コメント
女の子が可愛いけど、それ以上にかっこいい男の子を描く力のある作家さんだと思いました。溜めに溜めてからのクライマックスで熱くならないはずがありません。欲を言えばその先をもう少し見たかった感があります。ヒロインの導き出した答えやそれに付随する決着が順序よく書かれていると良いと思います。
編集部コメント
迫力が素晴らしかったです。バトル展開の描きっぷりはやろうと思ってもなかなかできない。シンプルなストーリー展開なれど、演出力で押し切れてしまっている。キャラクターも、セリフの外連味も才気を感じました。メジャーな王道バトルで勝負できる素養があると思います。欲を言えば、キャラクター性にオリジナリティーを追求して欲しいです。

さらに春場ねぎ賞!!
学上の昼食
春場ねぎ先生コメント
作風とモチーフが見事にマッチした作品。時にはオーバーなデフォルメで、時には小さな揺れ動きを繊細に、緩急のある作画で感情をダイレクトに伝えてくるので読み進めながら世界観に引き込まれて行きました。先輩側の描写をさらに丁寧に描くことで、最後の展開により一層の厚みを持たせられると思います。
編集部コメント
美術部の先輩女子と、彼女に憧れる後輩女子の物語。とんでもない画力に度肝を抜かれました!完全にプロ級です! 序盤は百合コメディなのかな?と思って読んでいたら、中盤から一気にテンションが変わって、「絵を描くこと」の意味を問うドラマチックな展開にとても惹かれ、前向きな結論にとても感激しました。ラストの演出も素晴らしかったです!

BAD
春場ねぎ先生コメント
キャラが良くて2人とも好きになりました。アクションの迫力満点で、巧みな画面の構成力でより意味を持った画が作られていると感じました。読み手の熱量と物語の熱量がうまく重なり、クライマックスを気持ちよく迎えられる構成になってます。
編集部コメント
すごくまっすぐでとても良かったです。キャラクターに個性と信念がある。画面に華のある十分な画力、台詞にアイディアがあり、展開が詰まっていました。明るさとドラマが両立していて、エンタメとしての完成度がとても高い。一方で、大事な見せ場で先行作品の影響を色濃く感じてしまうのは残念です。見せ場にこそ個性を大事にできると良いと思います。

40% Happy End
春場ねぎ先生コメント
序盤から物語に勢いがあり、読ませる引力のある作品でした。正しくないことを描くのは正しいことを描くことの何倍も難しいですが、それでも作品としてしっかり着地できていたと思います。その分、絵の方が単調に感じられるので、飽きさせない画造りを意識していけばさらに引き込まれる作品となるでしょう。
編集部コメント
素晴らしいSFサスペンス! テロリストの主人公が世界平和を願う少女と記憶転移をしたことで、肉体的にも精神的にも異変が表れ、戸惑い追い込まれて行く様がとてもスリリングで面白い! 中でも、かつての仲間と対峙するシーンでは会話の巧みさやアクションの迫力など圧倒的なセンスを感じます! 画力アップとよりエンタメ性を高めることできれば、将来がとても楽しみです!
特別奨励賞 賞金15万円GET!!

夜を駆ける
編集部コメント
冬の寒さや熱い感情が伝わるし、ネームも切れてる、センスを凄く感じる良作だ。ズレた時間軸の仕掛けも面白い。ただ、構成が悪くて読者に伝わりづらいのと、二つのストーリーを繋ぐ心情をもっと前面に出さないと、話がバラバラな印象を受けてしまう。

ソーシャルブレイド
編集部コメント
とにかく思い切りがいい作品です! 無駄なことを省く度胸があり、踏み込んでフルスイングできるのは作家としての大事な資質だと思います。セリフのキレもある! 課題は絵(表情の種類が乏しい)とストーリーの練りこみ。資質十分なので、さらなる努力と粘りを期待してます!

青の中で
編集部コメント
セリフにキレがあり、ネームも読みやすく、さらには笑って泣けるドラマに仕上がっており20歳とは思えぬ巧みさでした。才能感じます!!! あとは、主人公が物語の当事者になることです。今回は傍観者でありながらモノローグをうまく使っていますが、やはり高い壁を乗り越える主人公をみたい!!

神様
編集部コメント
画力については及第点。神話的世界観がよく描けており楽しめました。しかし、見開きで見た時に「おっ」と思わせるコマがないのが残念。ページをめくった時、わかりやすく印象に残る絵(読者目線のキャラ絵など)を常に入れるなどして、読者の心を摑む構成を心がけよう!

私たちはまだ親友!
編集部コメント
女装した状態で出逢ってしまい、その事を言い出せない男の子。実はそれに気付いている女の子。設定がユニークでいいですね! 二人のすれ違いをコミカルに描きながらも、しっかりラブコメしていて好感を持てます。絵は嫌われない絵ですが、まだ粗さがあるので磨きましょう!

罪因事変
編集部コメント
アクションシーンがややわかりづらいのが残念。ヒロインの行動理由も説明不足。ただ、この作者にしか描けない「美学」を感じた。主人公の生き様のカッコ良さは、今回の応募作の中でも随一。「作者の頭の中にある完成形」はもっともっと面白かったはず。次回作が楽しみです。


McDonald Romance
編集部コメント
作家志望の青年の前に現れた、宇宙人の女性。何気ない日常と別れを描く、そのセリフ回しがさりげないけどカッコイイ。タバコやハンバーガー……日常的なアイテムの使い方も良い! ラストで再会が描かれず少年誌としては渋いかもですが、それでも心に残りました。

秋桜伝
編集部コメント
屈強かつ可憐、何より生き抜いてきた修羅場で育まれた、生きることへの洞察力が魅力的なヒロインでした。クライマックスでヒロインの正体と計画が明らかになってからは非常に爽快な読み味でした。画力については一層のレベルアップが必要とも思います。ファイト!

翔ぶ始祖鳥。我は見た
編集部コメント
独特の世界観と作風、他のどんな漫画とも似ていない独創性の強い漫画だったと感じました。作家の瀬古氏は素晴らしい才能の持ち主であることには間違いないけど、もう少し読者が共感しやすい、感情移入がしやすいキャラクターの登場があるとさらによかったと思います。

命短死恋せよ乙女
編集部コメント
主人公の元に現れる死神の女性。サスペンスとラブコメの組み合わせは面白い試みでしたが、視点がパラパラと切り替わりすぎて読みづらいところが残念です。説明箇所も行ったり戻ったりが多く、もう少しシンプルに伝えてほしいところ。人物の表情には色気があってよかったです。
奨励賞 賞金5万円GET!!


呪獄
編集部コメント
能力に目覚めた者は“呪い”として処刑されてしまう世界。粗いながらも迫力のある絵と演出が魅力的な作品でした。展開を描くのにいっぱいいっぱいという印象だったので、もっとキャラを深掘りしてみてください。次作に期待!

anti:M
編集部コメント
金と暴力に支配された島から脱出を目指す少女と、護衛を依頼された何でも屋の少年。ちょっとHなヒロイン、かっこいい決めカット、泣ける展開など、「これぞエンタメ!」という素晴らしいマンガでした! 課題は画力! 特に顔と表情を頑張りましょう!

きみの音が声が
編集部コメント
キャラの好感度が高く、読後感の良い作品でした。また、伏線と回収が上手く散りばめられており、丁寧な構成が素晴らしいです。一方、やや展開が読めてしまうので、次は読者を驚かせるようなアイディアを発明してほしいと思います。


アンドロイド坊ちゃん
編集部コメント
大きなすれ違いや勘違いを準備しなくても、きちんとした感情の交換があり、ドラマを描けている。キャラクターの好感度が高く、表情が豊かであることも高評価でした。次作では、バトルと展開にもう一歩のアイディアを。

とにもかくにも君が好き
編集部コメント
3人の女子の役割をしっかり描きわけているのが良かった点です。 各キャラの特性を把握した上でのセリフ運びが上手く、モノローグの使い方も効果的でした。ただ、女の子の可愛さで勝負するにはまだ画力不足なので次回作に期待です。

カメコなあのコ
編集部コメント
短いページで対照的なヒロインと主人公を魅力的に描いていてヒロインのお茶目な魅力が印象深い作品でした! 二人の紹介で終わったように感じたのが残念。二人の関係性が掛け算になって出来上がるような山場が見たい!
春場ねぎ先生の総評
どの作品もエネルギッシュで作品を超えて熱として気持ちを揺さぶられました。こんな作品を描きたい読ませたいという想いが込められた作品ばかりです。ただしそこで一度振り返って、自分の何が強みなのか、作品の何が面白いのか、その理解が完成度を左右させます。直接でもネットでも、今回の作品の感想をいろんな人に聞いてみてください。みなさんのより進化した次回作を楽しみにしてます!