入選1本、佳作4本を含む総勢17名が雑誌とWEBで掲載決定!! 特別奨励賞は12本!! 奨励賞は7本!! 受賞者のすべてをここに発表!!
入選 賞金100万円GET!!

ミミクリ
瀬尾公治先生コメント
構成が上手いのでスムーズに物語に引き込まれました。キャラクターの感情の流れも自然で違和感なく読めます。お手本のようなストーリー展開が続き、どこで裏切ってくる(作家性を出してくる)のだろうと期待して読んでいたのですが、予定調和で終わってしまい少し残念でした。もっと予想を裏切り、期待は裏切らないという描き方をすれば、更に心に響く作品になった気がします。絵に華があるので、画力が上がれば即戦力になれる作家さんだと思います。
編集部コメント
死んでしまった母親に変身して子守をする怪物のお話。とんでもない画力です! デッサン力、構図、絵柄のかっこよさ、そして何より表情の豊かさ、どれをとっても素晴らしい! さらにそこにオリジナリティもしっかりと備わっており、大きな才能を感じました! ストーリー面も、アイディア自体はとても良かったので、あとは世界観や背景エピソードについての見せ方だったり、情報だったりを出す順序を意識すると、一層良くなると思います! 今後のご活躍に大変期待しております!
佳作 賞金50万円GET!!

さらに瀬尾公治賞!!
人はバットで殴られると死ぬ
瀬尾公治先生コメント
読み手を上手くミスリードするように作られていて、表現したいこともしっかり伝わってきました。会話のテンポもよく、読みやすかったです。好みは分かれると思いますが、作品自体の完成度は高いと思います。少年誌で連載を目指すというのであれば、もう少しキャッチーな要素を取り入れた方がいいかもしれません。
編集部コメント
冒頭ではキモさすら感じたおっさんですが、ラストまで読んで見事に裏切られました! 病原体にまつわる父娘の哀しい物語になるとは、誰も想像できなかったでしょう。とにかくキャラ描写が秀逸。妻を亡くし吞んだくれる父親と、父親を軽蔑している不器用な娘。どちらもリアルでした。絵柄は今作とは合っているものの、まだ向上の余地アリです。

偶像
瀬尾公治コメント
興味を惹かれる導入で楽しく読み進められました。“転”がややご都合主義的で、キャラの言動や感情もストーリーを進めるためのものになってしまっていたのが、もったいなかったです。とはいえ女の子は可愛く描けており、それだけでページをめくらせる力があります。山場は全てセリフで説明するのではなく、主人公の予想外の行動で突破して欲しかったです。
編集部コメント
確かな画力と熱量でもって圧倒的なリアリティーを生み出せていました。アイドルというジャンルに対する愛情も感じるため、やや暗い展開ですが主人公には好感が持てました。とは言え少年漫画なのでもっとエンタメが欲しいです。「アイドルがファンである自分の家に転がり込んでくる」設定に対しての読者の期待を想像してみてください。

SMOKE OUT
瀬尾公治先生コメント
カット割りが上手く画力も高いです。しかし既存の作家の影響が強く出過ぎているので、もっと自分なりの絵や表現を模索すれば、更によくなると思います。ヒロインが戦うことになった理由がわかりづらく説得力に欠け、また主人公の気持ちの流れが見えないまま唐突に活躍するので、ちょっと置いてきぼりにされた感はありました。雰囲気はオシャレでいいと思います。
編集部コメント
「カッコいい」をちゃんと描けることは素晴らしい才能です。構図、セリフ回し、仕草などすべてにおいて「カッコいい」への意識が詰まっており、その「カッコいい」が読者にも素直に伝わるものになっている点も凄い! 演出に意識を取られ過ぎて状況説明が疎かになりがちな部分の改善と、更に熱量を感じる絵を追求してみて欲しいです。

ダストラッシュ
瀬尾公治先生コメント
細かい背景の描き込みやモブキャラの会話で、作品の世界観をわかりやすく伝えられていると思います。ただ全体を通して画面が見づらいので、もう少し白と黒のメリハリをつけた方が読み易いです。主人公と少年のどちらを描きたいのか、また誰目線の話なのか、これらをハッキリさせてあげられると、もっと良くなったと思います。
編集部コメント
豊かな世界観を感じる一大ファンタジー作品! 装飾品や背景一つ見ても作りこみに驚愕。やや構成とコマ割りが独特ではありますが、それを補って余りある大変高い画力が素晴らしい。シンプルにカッコよくファンになりました! 敷居の高いファンタジーというジャンルを、表情豊かなキャラで親しみやすく描いているのも魅力です!
特別奨励賞 賞金15万円GET!!

HOLD HANDS
編集部コメント
アイディア・ドラマ・アクションという漫画としての必要なポイントを水準高く押さえられた作品という印象です。既に連載を狙える実力は十分に感じられました。残念だったのは、この作品でしか感じられない強烈な印象を作り切れていなかった点です。多少の強引さは覚悟で読者をハッとさせることを意識しても良いかもしれません!

See through BONE
編集部コメント
透明な骨を探す冒険譚。キャラクターの立て方がとにかく素晴らしく、骨好きの学者・レイリーの変人っぷりは最高です。モンスターを倒す見開きページも迫力たっぷりで申し分なし! ただ主人公とヒロインの「コンビとしての魅力」が物足りなかったのが残念ポイントでした!

二人の勇者
編集部コメント
読みやすく、画力も高い。主人公の造形も魅力的。非常にバランスの取れた作品でした! 後半、山場の盛り上がりに欠け、展開が雑に見える部分があったのが惜しいです。地力は間違いなくあるので、小さくまとまらずに「読者を驚かせること」を意識してほしいです。

24 feet
編集部コメント
壁にハマった女子高生の無防備なお尻に、イケメンやヤクザなど様々な人たちが訪れるという構図は、いい意味でバカバカしく、楽しめました! ただ同じパターンで話が進むので、後半物足りなさもありました。またテーマ的にはもう少し官能的な絵が欲しかったところです。

見える神田くん。
編集部コメント
神田くんにしか見えない霊は、恐ろしい姿をしているが、実は優しくて親切ないいヤツラだった。固定観念を逆手に取った霊視ギャグはテンポよく、だんだん霊が可愛く見えてきたという感想もありました! 連載しててもおかしくない、高い企画性も評価されました。

ジュミドロ
編集部コメント
「魅せ方」が巧い! 内容はどちらかといえば淡々としているのに、妙に印象に残るシーンが沢山ありました。画面の切り取り方のセンスが素晴らしいのだと思います。物語を引っ張っていけるだけの魅力的なキャラを描けるようになれば、デビューも近いはずです!

omphalotomy
編集部コメント
出産を機に引退したボートレースの世界に、再び挑む母親とその息子の物語。少年誌とは思えない大人のドラマに賛否ありましたが、キャラクター描写は素晴らしかったです。欠陥を抱えても前に進むミズハ、熱くなりました。次は画力アップにも取り組んで下さい!

同姓同盟
編集部コメント
設定をわかりやすく伝える構成力とテンポの良さで、摑みはバッチリ! 時折入る小ネタギャグからラストの弁論シーンまで、キャラの表情や行動力に作者の「描く楽しさ」が表れていて、非常に好感度の高い一作でした。あとは原稿を重ねて、更なる画力のレベルアップを!

私は夜に。
編集部コメント
心霊写真が仲良しツーショットに見えてしまう……という導入に摑まれる一作! 絵もすっきりしていて読みやすかったです。一方、会話中心で展開しており、やや単調な印象も。絵的に面白いシーンや動きのあるシーンを意識的に盛り込めると、作風の幅が広がると思います!

くらがり
編集部コメント
生物部の3人のやり取りが魅力的でした! 特に部長が秀逸で、セリフ選びやちょっとしたリアクション等がよく考えられていて、「キャラを立てる」という、漫画で一番重要ともいえる技術ができる人だと感じました。物語の企画性をもう一歩磨けば爆発的に良くなりそう!

鏖殺のグランドコロス
編集部コメント
誰かのために戦う主人公像が多い中で、ひたすら自己の欲求の実現に突き進み、命さえ懸けてみせる主人公のオレサマなキャラクターに惹かれました。世界観にもオリジナリティや工夫の跡が見え、好感が持てました。絵柄は尖りすぎないように頑張っていきましょう!

マエダ。カワイイ
編集部コメント
タイトル通りの作品! 身長190センチのヒロインが好きな人に「可愛い」と言ってもらうために頑張る姿がコミカルで笑えるし、何より健気で可愛い! 好きな人が「可愛いよりかっこいい方が好き」とわかった瞬間、スイッチが入るのも可愛い! 可愛いの表現が巧い一作でした!
奨励賞 賞金5万円GET!!

朝と幽霊
編集部コメント
それぞれの理由で心霊写真を撮りたい男女が、次第に心を通わせていく物語。キャラの表情が豊かで感情がよく伝わり、決めシーンの絵もドラマチックで素敵でした! ただ話の構成は上手いものの、もう少し意外性が欲しかったです。

月光の天使
編集部コメント
厳しい環境下の人たちに向けたエールを、物語という形で届ける。17歳の作家がこれをやってのけたことが『月光の天使』の評価のすべてです。読者を喜ばせるエンタメ要素も意識できるようになると、さらに成長すると思います。

デュオ・高校デビュー!!
編集部コメント
コミカルさの塩梅が丁度良く、毎回シーンに合った良い表情が描かれているので、読みやすい! キャラの行動原理も一貫していて無理がなく、自然と好きになれました。展開がややありがちなので、もうひと捻り加えられると良かったです。

Still you-それでも君を-
編集部コメント
怪獣同士の大迫力バトル、お見事です! 画力が高く、構図も巧みで、臨場感たっぷりな作品でした。一方、設定やキャラには既視感があり、独自性が弱かった印象。次回作ではぜひ、自分にしか描けないものを意識してみて下さい!

BIG LOVE
編集部コメント
超モテ男が、地球を襲うメスの怪獣をオトす話。良い意味でのバカバカしさが素晴らしく、読んでいるうちに怪獣達が可愛く見えてきました。クライマックスの見開きも最高! このエンタメ精神を忘れずに連載を目指して欲しいです!

PARTNERs
編集部コメント
憧れの先輩のいるサッカー部へ入部希望! キャラの魅力や熱のある表現が光りました! 読者を驚かせる工夫も入っており◎。さらなる躍進のために、画力を鍛えつつ、オリジナリティのある演出や動きの見せ方を開発してみて下さい!

Double star
編集部コメント
主人公が実は……という最初のトリックは効果的だったと思います! 主人公の負けず嫌いで熱血なキャラも悪くはありません。しかし後半の試合が感情表現のみで進み、卓球の技術的なネタがないため、盛り上がりに欠けた印象です。
瀬尾公治先生の総評
数年前に比べて、新人作家のレベルが随分上がっているように感じました。読者に興味を持ってもらうための導入部分がそれぞれ工夫されていて、ストレスなく物語に入れる作品が多かったです。ただ「面白い」とは「予想外の方向からのパンチ」だと思っており、その点では想像を超えてくるものは少なかった気がします。もっと自分の中の一番イジワルな読者を意識して、そいつを面白がらせてやろうという気持ちで描けば、更に作品の質は上がっていくと思います。でもみんな僕が新人だった頃に比べれば圧倒的に上手いので、きっと大丈夫です(笑)。