第2回マガジン「マーベル」マンガ賞 結果発表!

特選は賞金300万円+連載確約!

特選 300万円+連載権
 大沢祐輔 (34) 『SPIDER-MAN: I'M NOT A HERO』

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コメント:

大沢さんはマーベルの物語とキャラクターをとてもよく理解されています。この作品はスーツを脱いだピーター・パーカーに焦点を当てることで、スパイダーマンが持つスーパーヒーローと人間のバランスを見事に表しています。マーベルのヒーローたちは皆、自身の行いと動機に疑問を抱くことがありますが、彼はスパイダーマンが時に直面する混乱と道徳的な葛藤を作品の中で上手く捉えています。(C.B.セブルスキー)

応募作中で最高の作品です。しっかりとした物語と素晴らしい迫力があり、ストーリーにもキャラクターの表現にも、とても上手く感情が乗っていました。(ジョー・ケサーダ)

→この作品は「マガジンポケット」で連載予定! お楽しみに!


惜しくも入選だった作品も高評価!

入選 50万円
 宮原大河 (20) 『VENOM-BOY』

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コメント:

とてもお気に入りの作品です! オリジンはマーベルを基にしつつ、時代設定は過去に。そしてそれがより大きなマーベルの神話に溶け込むものとなっています。シンプルでわかりやすい展開が、ヴェノム・シンビオートのキャラクター性と設定を日本の歴史の中に落とし込んでいます。素晴らしい!(C.B.セブルスキー)

面白い視点と時代設定でした。ストーリーにもっと集中するためにも、ヴェノムをもっと早く登場させてほしかったと感じます。(ジョー・ケサーダ)


佳作も個性派ぞろいの8作品!

佳作 10万円
 喜多正直 (31) 『Seed of AVENGERS』

コメント:

マーベル・ユニバースに新たな日本人ヒーローを加えようという発想は素晴らしいのですが、既存のヴィラン"タスクマスター"によく似てしまっていました。とは言え、現代的な漫画スタイルとページ構成、そしてブラック・ウィドウとの戦いに特筆される画的に映えるストーリーはとても楽しかったです。(C.B.セブルスキー)

全体的にしっかりとしていて、ダイナミックで魅力的な作品です。コマ間の展開は他作品よりも優れていましたが、中編向きの作品だったかもしれません。凝縮させたことで込み入り読みづらくなってしまいます。とても良い感性をお持ちだと思います。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 萬十三階段 (20) 『Mighty LOKI: Lost in Tokyo』

コメント:

とても面白かったです。マーベル・ユニバースが現実であり、東京という都市を物語の一部に完全に落とし込んでいるのは読んでいて楽しかったです。絵柄が格好良く、ヒキが最高でした。新ヴィラン……気になりますね!(C.B.セブルスキー)

キャラクターたちが話している間だにも動きを与えることで、単なる会話シーンも飽きさせずにしているのは素晴らしいと思います。とは言え、冒頭でアクションを取り入れることもアリだったかもしれません。ラストシーンの見せ方はしっかりとしていましたので、その感じがもっと見られると良かったと思います。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 渡辺つよし (32) 『STOP THE GREEN』

コメント:

物語というよりもワンシーンと言った感じの作品ゆえ審査が難しかったのですが、渡辺さんはハルクの大きさと凶暴性を上手く捉えられていましたし、彼の描くキャプテン・マーベルは気力と気構えを備えていました。スタン・リーを描かれていたのも面白かったです。(C.B.セブルスキー)

物語というよりも戦闘シーンに絞った短編でしたが、ダイナミックでエネルギー溢れる作品でした。キャプテン・マーベルと比較した時のハルクの大きさが変わってしまっていたので、そういった一貫性の部分にも注意していただけると良いでしょう。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 ミーユ (20) 『"スパイダーマンやることになった"ってフォロワーさんに話したい!

コメント:

マーベルの"窓の向こう側に広がっている世界"の哲学をよく理解してくださっていますね。スパイダーマンをティーンエイジャー女子の物語の背景として使うことで社会が直面している問題を扱うという、とても地に足の着いた物語を描かれています。従来のスパイダーマン漫画とは異なるものを創造する、素晴らしい挑戦です。(C.B.セブルスキー)

可愛らしく、しかも感動的でした。構成が終始よくできていて、人生におけるスーパーヒーローとの"普通の"瞬間を紡ぎだしています。素敵な作品です。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 岩崎賢治 (48) 『Unwanted H-Girl』

コメント:

マーベルの核である部分をしっかりと掘り下げ、よく練られた物語です。ページをめくるたびにまた別の謎が示されるという物語の見せ方は、とても上手い方法だったと思います。物語と自然に絡み合うようなキャラクターの登場もナイスです。(C.B.セブルスキー)

力強い物語で、マーベルの歴史を上手く扱われています。構成は特に際立っていて、絵が物語を伝える助けになっていましたが、もう少し余裕を持たせてほしいとも思います。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 松夏 (30) 『MSG』

コメント:

応募作中で最高の作品の一つだと思いますが、少し暗くて重いテーマでした。マーベル・ユニバースのダークな一面に対する視点は独創的ですが、それを希望としてではなく悲劇として描かれていますね。最後のどんでん返しはとても楽しめました。(C.B.セブルスキー)

良いカメラアングルとしっかりとしたコマ運びの、力強い物語でした。希望的な終わり方だったのでほっとしました。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 桑村千宏 (30) 『アイアンマン ~エンドレスクライシス~』

コメント:

マーベル・コミックにはダークヒーローの長い歴史があり、それがこの漫画に採り入れられていて楽しかったです。トニー・スタークのプライベートでのペッパーとの生活と、アイアンマンとしてのブラック・ウィドウとの時間のバランスは気に入りました。(C.B.セブルスキー)

ダークなアイアンマンのデザインが素敵です。冒頭とラストはとてもドラマチックでしたね。スーパーヒーロー部分と、より会話中心の部分とをバランスよく織り交ぜられると良いかもしれません。(ジョー・ケサーダ)


佳作 10万円
 水上暁 (30) 『キャプテン・アメリカのグルメ旅 ~ザ・ファースト・食べンジャー~』

コメント:

奇抜でしたが、グルメであり"食べンジャー"である自分に訴えかけてくる作品でした。読み切りやパロディ漫画では良いかもしれませんね。"おでんジャーズ"には笑わされました! マーベル・キャラクターたちと日本の食文化を組み合わせた、よく練られユーモアあふれる作品でした。(C.B.セブルスキー)

上手で面白い作品でした。キャラクターを常に動かし、カメラアングルにも工夫があり、従来のスーパーヒーロー・アクションとは異なる物語を作りだしているダイナミックさは見事です。(ジョー・ケサーダ)


※年齢は応募時のものです。